昨年秋健康上の理由で予定していた泰三の会の開催を延期していたのですが、家内共々ほぼ元気になって参りましたので、来る2月29日、3月1日の土日で久しぶりに開催することはすでにお知らせしていますが、例の問題で特に1日のマラソンとの兼ね合いを心配しておりましたが、結局市民ランナーは走らせないと言うことになりましたし、近年銀座を賑わしてきた中国人を初めとした外国人観光客も激減しており、まさにがらがらに空いている銀座と言うことになりました。

またこの会は元来から予約制にさせて頂いていますので、多くの人で賑わうとかと言うこともありませんし、我々以外の他人と一緒の状況を出来るだけ作らないようにしておりますので、ご予約頂いた方も安心しておいで頂きたいと思っております。

勿論我々もできうる限りの除染作業を行うつもりでもありますし、マスク姿で応接させてただくことになるかも知れませんし、ご来場のお客様もどうぞ遠慮無くマスクを着用頂ければと思います。

今回は何時ものように泰三の作品、梅垣さんの帯、泰三好みの種々の作品などをお持ちいたします。

キモノ業界は色々複合的な原因で塗炭の苦しみの中にあり、作り手の高齢化も一段と進み、制作上の制約が次々可視化しておりますし、本物の手描き友禅の作品をいつまで作り続けていけるかはまさに暗中模索の状態となっており、売り手もそれなりの覚悟とリスクを張って、きもの好きの人が思わず買いたくなる様な素敵なキモノを扱わないと、早晩ふるいに掛けられる恐れもあるでしょう。
作り手を大事にしているところに良い物が集まるのは当然です。
キモノが好きで、自らのセンスと好みで集めたキモノをお客様に着て欲しいし、そのためにもよく勉強しているような売り手に人が集まることだろうと思います。

キモノ文化を支え継承していくのは自分たちだという強い意志を持って、これからもがんばっていただきたいと次世代に期待するものです。


伝承していくことの意義

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ここのところ何となくばたばたしている間に2月となり、ブログが2週間ほどお留守になりました。フェースブックでは毎日日記代わりに投稿しております。
アカウントは高橋泰三ですのでご興味ある方はたまに覗いてみてください。

2月に入っても例のコロナウイルス問題で、何となく世情が騒がしいですが、無能政権ですから対策が後手後手になっていて心配な事態です。

中国人は個人客しか来ないし、彼ら自身が気をつけているので、手洗い、うがいの励行で中国人からの感染は防げます。

ただ問題は日本人同士の感染で、何とか押さえ込んでほしいものです。

月末の泰三の会はそろそろ予約が入り始めておりますので、ご覧になるだけでも結構ですが
来場御希望の方はご一報ください。

さてこの間Tデパートの上品会を見に行ってきたのですが、作品にかつての華やかさも無く会場も狭かったですが、世間的には非常に加工度が高いキモノや帯が揃っている会としては今頃では秀逸なので、その存在は貴重だと思います。

それはこの会だけが唯一デパートで買い取りをしているので、上品会同人も重い加工のものを作ろうとします。
方やMは買い取りゼロですから、同じように富裕層が買物に来ると、すぐ人間国宝とか称して弟子に作らせたモノに判子を押した法外な値の物を似合おうが似合わなかろうがうりつけますが、まあそれよりはましだと思います。

同人にしても今時高級高額な物を買い取ってくれる業者などゼロにも等しいので、もし入選しないと、残った物はかなり残るリスクがあっても、頑張って重いモノを作っているのは立派な事だと思います。
泰三のキモノもかつてはある同人を通じてずいぶんたくさん入選してきましたし、今も多くのお客様の箪笥に大事にしまわれていることでしょう。

当時は泰三の名を入れておりませんでしたので、もしご要望があるなら泰三の銘を入れさせて頂きます。

ところで今年はどの支店も数字が出来ているのだそうで、それは喜ばしい話しですが、良く聞いてみると、スーパーリッチなわずかな方の太い買物のおかげだそうです。

これは売る側には良い結果であっても、作り手としてはもっと数が売れたほうが良いに決まっていますからあまり嬉しいことでもありません。

数少ない富裕層の高額な買物に頼ってる商いはまさに当て物のようなものですし、まさに先が不透明です。かつてこの業界が高額な絵羽ものに傾注していたことが生産数の激減を産んだわけですから、売り手は出来るだけ数を売って欲しいと思うのは当然です。

ただこうした買い取りされた高額な物が売れていく会の存在があるからこそ、色々な技を駆使した物作りを考えるわけですから、大変貴重な存在であり、高度な技がある意味継承される動機ともなります。

高度な技を駆使した逸品を買ってくれる人の存在が無ければものづくりはいつか終わってしまいます。
10万円以下のキモノを作らないから買う人が減って来たんだというようなことを言う輩がいますが、高級な物作りの世界を知らない人達で、知ったかぶりで上物屋を口撃しますが、勉強していない可哀想な人達だと思います。

古来良いものには惜しみなく金を使うパトロン的存在があったので、立派な物作りが継承されてきたわけでその段階で生まれた技なども含め、そうしたお客の掘り起こしは大切です。
呉服屋はかつては絹物を富裕層に販売する仕事でしたし、そうしたお客様を持ってないと経営的には安定しません。

ですからこうした会などはキモノの文化を継承していくために貴重です。

多くの優れた技を、継承させることで新たな物作りも生まれて行くわけですから、浴衣の出来ぞこ無いのような安物を数作るより、少量でも上物本物を作って行く事こそ意義があると信じます。
今後も長く続けて欲しいと思いますが、そのためにもよくよく勉強して欲しいものです。

キモノ買い取り業者

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相続がかかって、親の持っていた財産の整理をすることになって、色々なものが断捨離の憂き目に遭うわけですが、私どもが悲しいのは、多くのキモノを買い取り業者の手で2足3文の値で引き取られていくことです。

遺産整理やキモノの買い取り業者は結構たくさんあるのですが、数年前から芸能人を使ってPRしている業者が、今やその最大手となっています。

5年着なかったらもう着ないなどというふざけたキャッチフレーズにのせられて、ついこの会社に電話してしまうようですが。元々この会社は貴金属の買い取りを主にしているところでキモノはその餌なのです。

キモノの知識が殆ど無い連中ですから、思い切りやすく買いますので、こう言うキモノの買い取り相場がかなり下がってしまったようです。

もう少し冷静に業者を選択すれば良いのですが、つい面倒だと思ってとんでもない値でお母様やお祖母さまのキモノを処分してしまいます。

その動機の第一は着ないからと言うことのようで、本当に残念です。

心ある業者は、選別してこれはもう作ることも出来ない逸品だから持っていなさいだとか、アドバイスしてくれるのですが、この会社はごそっと持って行ってしまうようで、今や古着市場では最大の物量を集めています。

そのため従来からあるリサイクルの店が商品を集めづらくなって、この会社から買っていると言う話しを聞きます。

そんなにいつまでもキモノが出てこないだろうと思うのですが、驚くことにまだまだ増えているとのことです。

つまり全体で見るとやはりキモノを着ない人が増えていると言うことなのでしょうか。

お母様と寸法が合っている場合はそのまま着られますが、裏も汚れていたり寸法が違うとどうしても仕立変えし無ければなりません。

そうすると1枚のきものに最低数万円はかかりますから、お稽古事などキモノを着る機会がある人は別にして、そうでなければいくら良いものだと言われても無用の長物で処分されてしまうでしょうな。

今はメリカリとか色々処分する手段はありますが、ネットなどを使いこなせない人はついそんな業者に頼んでしまうのです。

私は遺品整理の仕事を誠意を持ってやっている知人を知っていますので、もしお困りならご紹介いたします。

安いキモノを作ったら市場が広がるなどという妄想を抱く業者がいますが、本当に力を入れるべきは、茶道などの伝統文化の普及促進だろうと思います。

もう1つはキモノを着ていこうという心のゆとりですが、この国は年々歳々ぎすぎすしていて、政治家を初め教養がなければならない人達があまりに情けないほど無教養で、伝統文化への造詣もゼロに等しい無芸大食男が激増していて、そうした文化の未来はまさに不透明です。

何かあるたびにキモノを着ていこうという日本人の心を取り戻して欲しいと思うこの頃です

サブスク

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最近こんな言葉をお聞きになったことが有ると思います。
正式名はサブスクリプションと言います。

月単位や年単位で、あるサービスを受けるために契約し利用料金を払うのです。

例えば月額決められた会費を払えば、洋服やバッグが借り放題というような商業形態
で、元々はコンピューターンのソフト業界から始まったことのようですが、近年多くのジャンルでこの形態が出現し、利用者はどんどん増えています。

キモノ業界でもすでにそういう形態でキモノを貸し出す業者が現れています。

レンタルの変形とも言えますが、毎月決まった額が入ってくると言うメリットがありますし
借りるがわも低額で何度も借りられる割安感もあり、今後もサブスクは伸びていくのではないでしょうか。

今の世の中、どんどん変っていきます。人々の思想も、価値観も同様に変っていきます。

商いはそうした流れを読んでそれに相応しい形を考えなければどんどん立ち後れていきます。
老舗というのは絶対的な信頼感があるはずですし、それを上手く生かした商いを考えて新しい客を呼び込んでいければ盤石です。

老舗が奮起して正しく新しい商いを続けていって欲しいと思います。

お客様も是非えり善さんなどの老舗を覗いてみてください。

着付け教室が客に売りつけるというのは最悪です。特に無料だ等とのたまうところは
問題ですし、本当に買われるのならちょっと1呼吸置いて冷静に判断した方が良いと言うことです。

第7回泰三の会

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昨年7月に第6回の会を開催してから、夫婦共に思わぬ健康上の問題が生じ、しばらく開催を中止しておりましたが、お陰様で徐々に回復してまいりましたので、そろそろ再開しようと考えております。

一応日時だけお知らせいたしますが、2月29日(土)、3月1日(日)の2日間を予定しております。
追って詳しいことをお知らせしますが。とりあえず日時だけをお知らせします。

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