悲しいです

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18日に京都では、ありえないような大惨事があり、前途ある33名の若い男女の命が失われました。

アニメも多くの陰に隠れた人たちの汗の結晶であり、今や日本を代表する文化としても内外に認知されています。

つまり彼らはクリエーターであり、職人です。

その文化を担う大切な人材が一挙に何十人も失われたのです。きもの業界なら一人だけでも大問題になりそうなことです。

そんな大事件を選挙の応援演説の題材に使って、大ヒンシュク物の市長はネット上でとんでもなく批判されています。
過去の行状なども暴露され、かつての西日本大災害の一番被害が出た日に、今回も自民で立候補しているNの選挙応援に行ったし、昨年の台風のさなかに外遊するような空気の読めない男です。

何より悲しいのは文化を支える職人さんたちへの配慮がなさすぎ、高齢化や後継者問題にこれと言って何ら抜本的な手を打っていません。

京都の秀逸な文化は、巧みな技を持つ職人たちで成り立ってきたということをこの男はどこまで理解しているのか分かりません。ホテル誘致にばかり血眼上げて、市内中心部の風情が壊れても平気の平左です。
まさしく教養のないことからくることです。いつまで経っても変な柄衿して、人が注意しても聞きません。

京都こそもっと文化力の高い人がトップに立って欲しいと改めて思ったものです。

改めてお亡くなりになった方々のご冥福を心からお祈りするとともに、負傷されている方々の一日も早いご回復を念じております。

深謝

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過日のブログで、泰三の偽物がネット上で売られていることをお書きしましたが、その中で(今はすでに訂正しておりますが)ある名古屋の呉服屋さんが泰三のコピーを販売しているとつい書いてしまいましたが、ちょっと気になって調べてみると、このお店はかつては卸業者としてお取引していた時代がございまして、まだお買いになったものを在庫としてお持ちのようです。

問題にした振袖は以前に当社が販売していたものだという確認が取れましたので、この件に関しましては心からお詫び申し上げます。私の早とちり、粗忽でございました。

現在ほぼ特定のお店以外は卸取引をさせて頂いていない状況ですし、泰三の作品の在庫をお持ちのところもわずかしかなく、そういう意味では貴重なお店の1つです。

これから私も、過去のような豪華な絵羽物がそう潤沢に作れるわけもなくそういう意味では過去の大変質の良い状態の時の作品は益々希少価値となるでしょう。

どのお店のことかなどは私にお聞き下さればお教えしますが、これからもネット上で
高橋泰三作という作品がアップされてご興味あれば真贋はお答えしますので遠慮なくお問い合わせください。

今回はこのお店にご迷惑をおかけして申し訳なく深謝申し上げます。

前回投稿した記事に愚かにも第7回の泰三の会の日程を書き忘れました。
大変申し訳ございません。

次回は9月8日(日)、9日(月)という日程で開催いたします。

本当なら土日なのですが、7日に文化公演を依頼されている関係からこんな日程になりました。

消費税は多分間違いなく上がるだろうと思いますので、その直前の催しです。

10月1日以降、キモノ業界も益々製造上のコストも上がりますし、私は今まですべて込みの価格で提案させていただいておりますので、できるだけ今までも抑えておりましたが、中には少し改定させていただくものもあるかと思います。

それでなくても材料難その他で色々なものが確実に値が上がっているわけで、現在の市況に鑑みると、価格転嫁は厳しいでしょうが、作り手としては死活問題でもありますし、
流通側の配慮が望まれます。

予想される景気の後退でキモノ業界は危機感を抱いており、現実に今以上に生産が落ち込んでいくようなら、心配されている廃業が一段と増えて行くでしょう。

それでなくても今年になってから、廃業倒産は作り手だけでなく全業種にわたって増えているのが実情です。

何時かは予想通り機械染めが大半となるキモノの生産ですが、西陣の織物生産も極めて前途が厳しく、生産現場の高齢化は半端なレベルではありません。人も減り残った人の高齢化も進むばかりで、今頃になってああだこうだと言われ始めていますが、手遅れに近いと思います。

京友禅も西陣織も若い人は作家志望が強く、分業制の1業種の職人を望む人は極めて少ないのです。
帯で言うと爪綴れの手織りの帯などは、自分で絵を描いていくようなものなので若い女性のなりてもあるにはあるのですが、いわゆる帯の生産は多くの分業制で成り立っています。

中でも綜絖という仕事は大変難しい仕事の1つで、緻密で繊細な表現のできる帯には紋図と共に欠くべからざる重要な仕事で、相当な経験や知識が必要です。
難しいから職人さんの後継者も育っておらず、60才代で若手と言われています。

70才代が中心ということでは京友禅も同じで、こうした背景から、私でもまだ若いと言われています。

キモノ業界では作り手に限って言えばとてもハッピーリタイアなど夢のまた夢で、結局無理矢理廃業という形で去っていきます。

売り手が現場の苦労を理解してこなかったツケがいよいよ回ってきているのですが、いまだに旧態然とした流通環境に甘んじている問屋などを見るにつけ情けない思いが募ります。
ある室町の問屋の中には6%の歩引きを要求するところがあるそうですが、とんでもない高利ですので、結局納める品物に上乗せすることになりますが、それで構わないというのですから処置なしです。その会社が組合の役員企業なんですがね。

ある西陣の織屋さんがネット販売専用の柄を開発して現に実行されているのですが、
やはり問屋の横やりや嫌がらせはあるようです。ただ普通の商品とは違うし、流通には出てこないので今までの秩序を壊すものでもありません。

こうした形が一番メーカーとして実現可能なダイレクトマーケティングでしょうし、同様の試みを始めているところもあるようです。

商品リスクを負わない流通業者はいつかスポイルされていくでしょうし作り手の試行錯誤に口は出せないでしょう。

どんな形であれ作り手が元気でものづくりが続けて行けるよう知恵を出して頑張って下さい。
私のように製造小売りに特化していくのはかなりリスクもあるでしょうが、消費者に向かっての情報発信を増やし続けていくことは重要です。

第7回泰三の会

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7月7日の七夕の節句に催しました第6回の泰三の会にはお足元の悪い中、我々夫婦2人では対応できる限界の人がおいでいただきまことに有難うございました。

見るだけの方が多くても構わないのです。世の中にはこんなに美しいキモノや帯があることを知っていただきたいし、もちろんいつかは泰三のキモノに梅垣さんの帯を締めて頂ければとは思いますが、いわゆる本物がなくなっていくだろうと言う事態ですし、私や梅垣さんの作品だけでなく、真面目に作っている人達のものを紹介していくことも大事な仕事だと思っています。
それをリーズナブルな価格でお求め頂ければいわゆる三方良しの商いとなるでしょう。

かつてはMやTなどがまだまともな時代に、私の作品も問屋経由で販売されていたのですが、近年の諸事情ではあまりにも消費者のことを考えない呆れかえる商いに終始していて、その社員の質の急激な低下にただただ呆れ返ると共に、そこにぶら下がる問屋、強いては作り手にとっても、辛い状態です。当然私も貸しません。

過日ある問屋がそのデパートとの取引条件でやっていけないと取引を止め撤退したのですが、かつてなら後釜に多くの問屋がこぞって手を上げたでしょう。
現実はただの一軒もなく、結果的に既存取引の問屋にそのしわ寄せが行ったのです。

売り場の商品は一部を除いてほぼ全量問屋の委託ですので商っていますが、
その上料亭での店外催事などの馬鹿な企画ばかりを押しつけてくるので、その負担は問屋にとっても馬鹿にならず結果的に高い値で委託するから呆れかえる高額の値をつけたりする事になります。

Tは創業者は近江商人ですし、Mは松坂の商人でしたが、そのルーツはやはり近江なのです。
近江商人の合い言葉というべき理念は、始末、算用、才覚ということで、殆ど全ての家の家訓にその思想が見えます。

そういう意味で現在両社ともに創業者理念からかけ離れ、取引の褌で相撲を取ることをさも当り前のように言ってくるのは、結果的に問屋が高い値で委託してくるから、消費者が高い値で買わされるか、質の悪い物を掴まされるのです。

今バーゲンシーズンで売り場を覗いてみると、まさに問屋の売れ残りが漫然と並べてあるだけで。その無能ぶりにただただ呆れます。

かつては同じ借りるのでも選品したもので、まさに気骨あるバイヤーがいたのです。

今のデパート商いやその社員の質を見る限り、その不勉強は半端なレベルでなく、私は作り手としても売り手としても、キモノ文化継承という観点からも、すぐに隠居という訳には参らないと覚悟はしております。

ただ私の思いが通じないで、お客様の声が聞こえなくなったときは引かざるを得ないという事も重々承知していますので、ご鞭撻頂く方々がおられるかぎりは実際辛いですが辞めないで頑張らねばという思いの募る昨今ではあります。

ご注意を!

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泰三の会の為に東京に来ておりますが、先日何となくネットで泰三を検索していたら、いわゆるフリマアプリのようなもので、なんと銀座きものギャラリー泰三で買ったものだというキモノが出ていて、写真ではよくわからないとはいえ全く見覚えのない記憶にないものでしたので驚きです。それがなんと売れているということで、本当にそうだと思って買われた方は気の毒で仕方ありません。

ネット社会では往々にあるようなこととはいえ情けない話です。

実は泰三は商標登録してありますので、こうした嘘には刑法で対処できるのです。

これからもあまりにひどいようならそれ相応の覚悟で消費者保護の立場から真剣に取り組みます。

泰三の作品に対してあこがれを持っていただくのは大変うれしいのですが、偽物をつかまされるのは忍びないですし、まずはそういうものを見たらお問い合わせください。

それとお安くできるものもございますので、購買希望のものやご予算などをお聞かしただければ当方も考えます。まずはご一報ください。

くれぐれも騙されないようにお願いします。

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