第一回泰三の会は無事終了いたしました。

今回は苦言うところでこれから皆様とお会いしますというデモンストレーションのようなモノでしたが、お忙しい中おいで頂きお買い上げ頂いたお客様には心より御礼を申し上げます。

以前のように常駐の店がありませんので、即時対応はなかなか出来かねますが、お急ぎの時は電話やメールでご連絡を頂ければ結構ですし、そうでなければ今後2,3ヶ月に1度銀座東武ホテルで開催する泰三の会で種々のご相談に応じます。
またその都度テーマを絞り、皆様に提案をさせていただけたらと思っております。

次回は11月16日、17日の予定ですが、FBで先に発信させて頂いたところ、もうすでに来場希望のご予約が入っております。

何しろ家内と2人だけですので、客様が3組以上重なるとお相手が出来なくなりますので、是非ともご予約をお願い申し上ます。

今回も他所の呉服屋でトンでも無いことを言われたとか、まだまだ私が果たすべき仕事は少なくないなと感じるのです。

来月久々に大学のゼミでの講演を頼まれていますが、服飾文化としてのキモノの、歴史やその文化性について話すつもりです。

キモノを持っていってこれが小紋でこれが留袖で等と話しても、すぐに忘れるでしょうし、そんなことを学生に話すのなら、別に私で無くても良いわけですし、キモノ業界で多分私だけが幅広く日本伝統文化を語ることが出来るだろうと言うことで、その背景にあるキモノのことを話しますが、まあ一回きりのことですし、蘊蓄話で、何か年を取ってもおぼえていて欲しいようなことを話してみたいと思っています。

日本人がキモノを着ない、知らないというのは本当に由々しきことですし、総理大臣夫人がキモノを着ないなどと言うのは世界の恥さらしなのです。そういう女がファーストレディになってはいけないのです。そういうことも気が付かせてやりたいと思っています。

先述したように14日。15日に以前の店のすぐそばの角にある銀座東武ホテルの地下にあるタブローという部屋で、お客様の御用事を承ったり、ご提案をさせていく機会を設けさせていただきます。
本音で申し上げると、私は70才で仕事を上がろうと思っていましたので、昨年の突発事故がなければ、もう半年くらいは店を続けて、それから閉店という運びだったのです。
齢69才を過ぎ、父が死んで31年、後継者としても、、業界人としても、ほぼ遣り切ったという思いはありますし、そのまま引退と言うことも考えてはいたのですが、閉店セールになって多くの初めてのお客様がおいでになり、色々なお話しを聞かせていただきました。

そして余りにも売り手の人材が枯渇し、劣化し、それと共に作り手も、若手でも勉強していないのでが人の前は平気でするし、ろくでもない安物ばかり作ったり、伝統文化m何も知らないで、晴れと褻の堺も知らず、キモノも着ない者が好き放題な出任せを言って消費者を欺いて入るという現実と、お客様が自分たちのためにも辞めないでくれともおっしゃって頂いておりますので、正しいキモノ文化を伝えていかねばならないという思いからも、やはり完全に引退することは出来ないと覚悟し、店は無くなっても、皆様のご要望を承る機会づくりとしてホテルでのミニ催事を年に4、5回やって見ようかなと思っているのです。

今回は初めてで準備万端とはとても言えませんが、まあこんな感じでやってみますというデモンストレーションということで、もしお時間あればお立ち寄りください。

両日共に1時からの開催です。

今回は軽めの付け下げや、コートとしてどうかという小紋、梅垣さんのカラオリヌボーを少しお持ちしています。

材料への不安

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過日中国に一年ぶりに出張して参りましたが、上海の発展ぶりや変化のスピードには驚かされます。

ITを駆使したような産業はどんどん発達していて、色々な決済が殆どすべてスマホで済ませられるようです。

日本の場合は利権をむさぼることと甘下りのことしか頭にないろくでもない官僚のせいで口では規制緩和と言いながら、一向に変らないので、益々中国などに置いて行かれます。

政治家の質の悪さと前例主義の保身しか考えない官僚が、財界とぐるになって国のことより自分のことしか考えないのでこういう連中に食いつぶされて行くのです。

今や日本は中国にとってはお手本にならないと思っている節もありますし、円安の影響も合って上海の在留日本人は急激に減り始めていますし、観光客の姿も見ません。

行政組織の劣化、総理以下の無教養な輩の先を見る目のないことで、前を常に見ている途上国にドンドン追いつかれ抜かされていくことでしょう。もっと日本人は外に出て、危機感を持つ方が良いと思います。

ところで、日本の絹のきものが使う生糸は海外からの輸入に頼っており、国産の生糸生産が2%あるかないかですし、しかも質も余り良くないと言うことで、その輸入生糸の半分ほどが中国からのものです。

それがこの3年ほど、中国の養蚕不作もあるのですが、絹そのものへの中国国内需要が高まり、また最高級の糸はヨーロッパの高級ブランドが買い占めているとかで、生糸価格が急激に上昇しています。

かつては生糸の輸出先の最大手は日本でしたから融通も利いたかも知れませんが、今では需要は右下がり一方ですし、日本に輸出しなくても大丈夫というような状況となるので、生糸価格が下がることはここしばらくないだろうと言うことです。

実際白生地3丈もの1反でで5,6千円も値上りしているので、全国の絹物産地に与える影響は小さくありません。

丹後や長浜などの白生地産地は糸を自分で買わなければなりませんので、資金的な負担も大変です。価格転嫁はされていくのですが、こうしたことで需要がまた減退しており、生産がまだ落ちています。

中国がもう本当に日本の輸出しないと言い出すこともないわけでもなく、そうなると今度は需要があっても作れなくなると言うことになるでしょう。

政治的にどうもぎくしゃくしている関係のために、中国は日本をスルーし始めているということを感じます。

泰三の作品の特徴の、素晴らしく繊細で美しい刺繍の加工は、蘇州の人たちとの交流があってこそ可能となりました。京都の刺繍職人が逆立ちしても出来ない高度な技を駆使した物作りが40年以上も続けられ、現在では本当に細々とした生産でも嫌がらずしてくれるのは良好な人間関係があるからに違いなく、これからもわずかではあっても品質の高い物作りは、しばらくは続けていけるだろうと思っています。

ただ国内の職人さんの高齢化と枯渇という現実の方が深刻で、原料関係は非常にタイトとなるでしょう。

そちらの方が心配だと言うことです

京都にお見えになって、泰三のキモノや梅垣さんの帯、あるいはそれ以外のものをお求めになりたいと言うことでしたら、私がご希望の所にご案内をすることにいたしております。

私が懇意にしている紬などの専門問屋も是非連れてきて欲しいなどと申しております。

それは私自身が紬をよく着ていて、色々とよく知っていることや、私流のアドバイスが出来ること、つまり問屋のものは技術的解説はしても、それ以外は私がお相手できるので楽だし、私の話が勉強になるので、お連れすることを喜びます。

それに私を通せば、まさにリーズナブルな価格になりますし、三方良しの商いが出来るというものです。

ひどい専門店はお客を連れてきても自分が売るのではなく問屋に売らせようとするそうで、本当にそんなことを聞くと呆れかえるばかりです。

紬を売りたいなら自分も色々買って、着てみてお客にその良さを訴えるというのが本当ですが今の専門店は自分のものさえ買わないそうです。

それで専門店ですかね。きものが売れなくなっている大きな原因は売り手の不見識と不勉強、つまりプロでない者が暴利だけ取ろうと言うとんでもない商いを企むからに違いありません。

細く長く商うのがこうしたキモノの専門店のあり方ですし、そのためにも自らの個性を醸成することが求められるのです。

さて本日は遠方から梅垣さんの帯を所望される方がおられましたので、直接梅垣さんの所にお連れして、お気に入りのものがございましたのでお買い上げ頂きました。

当然ですが非常にお得なお値打ち価格でお薦め申し上げました。

銀座での経費がなくなるので、これからは何時もセールで提案していたような価格でお分けできます。もちろんこれから銀座のホテルでしていくときでもそうした価格での販売を目指しております。

良い物をリーズナブルな価格でお薦めするのは商売人の勤めですし、これからもずっとそうありたいと思っているのです。

梅垣さんの後は私が何カ所か観光案内をさせて頂きました。

今日はそのお客様は日帰りでお急ぎでしたのでゆっくりして頂けませんでしたが、お泊まりの時などにはそれなりに対応させて頂きます。

あらかじめご要望頂ければ、私で出来ることにはできる限り対処いたしたいと思います。

京都でのお買い物には私の観光案内という付加価値が付いて参りますので是非お遊びかねておいでくださいますようお願い申し上げます。

お詫び

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7月末閉店してからあっという間に1ヶ月近くが過ぎ去りました。

酷暑続きで大変な夏でございましたが、朝晩はめっきり涼しくなってきた京都です。

盆休みが中に挟まったせいもあって、ご注文頂いたキモノや帯の仕立てなどが相当お時間を頂戴しており、本当に申し訳なく思っております。

帯の仕立ての方はそうでもないのですが、キモノは何時もお願いしている信頼しているところだけでお仕立てを頼んでおりますし、一時に仕事が集中したので予想以上にお時間を頂戴しております。

多くのお客様はいつでも良いわよとおっしゃってはいますが、もしご注文のキモノを何かの行事で着たいということでしたら、あらかじめご連絡を頂ければ出来るだけ何とか対処をいたしたいと思っておりますので、遠慮無くお申し付けください。

ただ場合によってはそのご希望に添えない場合もございますのであらかじめご了承ください。
泰三の仕立ては裏地も最高級のものを使用し、京都で長くおつきあいしてきた仕立屋さんの腕もピカイチですし、ご無理を言って優先的に仕事をして貰ってはいますが、何しろ人の手によるものですし、急がせるとろくなこともなく、良い仕事をすると言うことを念頭に頑張っています。

これからも私は皆様のご注文に応じた仕事はさせて頂きますが、今の立て込んだ時期を過ぎれば、大体1ヶ月あればお仕立て上がると思います。

そう言う事情ですので、今しばらくお待ち頂きますよう心からお願い申し上げます。


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