第7回泰三の会

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昨年7月に第6回の会を開催してから、夫婦共に思わぬ健康上の問題が生じ、しばらく開催を中止しておりましたが、お陰様で徐々に回復してまいりましたので、そろそろ再開しようと考えております。

一応日時だけお知らせいたしますが、2月29日(土)、3月1日(日)の2日間を予定しております。
追って詳しいことをお知らせしますが。とりあえず日時だけをお知らせします。

寒中お見舞い申し上げます

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早い物でもう小正月を過ぎましたが、やはり今年は異常気象で、暖冬で雪が降りませんから、雪があることで成り立つ商い、つまりスキー場などはお手上げ状態です。

東北や北海道の雪祭りも軒並み中止と言うことで、それによる経済的な損失も相当に大きく心配です。
この異常気象は何も日本だけではなく、オーストラリアも全くのように雨が降らず、とんでもない規模の山火事が今なお鎮火して居ないようです。

10億匹の動物が死んだとも言われており、可哀想でなんとも言えません。
オーストラリア全土で被った被害額は半端ではなく、このことは外人観光客誘致にも小さくない影響を与えるでしょう。
実は国別で見ると、観光客1人当り一番日本で支出する額が多いのがオーストラリアですので、今年はそれが期待できませんし、第一オーストラリア人が一番多く集まるのが北海道のスキー場ですから、そういう意味でも今年の観光客数に変化が有るだろうと思われます。

キモノ業界は今年に入っても低迷が続いており、倒産や廃業の話しもいきなり聞こえてきます。何ら希望的な情報もなく、このままでは何時も申し上げる通り、インクジェットでの生産する物以外は、手描きのものはリサイクル品で探すしか無くなるというようなことも考えらます。

産地としても生き残りに必死ですし、生地産地では海外のメーカーとコラボするとか、新商品を開発して海外に販路を持とうとするなど、色々策を練っているところもあるのですが、高齢化しているところはそのまま消滅してしまうと言う恐れがありますし、なかなかの難問山積みです。

しかし本当にやるべき事は何度も言いますが流通改革による需要喚起なのです。

私がやったように製造小売り型経営に変化させるとか、売り手が産地とのダイレクトな取引を画するとか、打てる手はいくつもありながら何も手を打たない状況です。
その結果とんでもない詐欺的商いを続けていて何とも思わない、商いの基本さえ知らないゴミ屑問屋が京都室町に多く集まり、自浄能力ゼロのアホで、産地を利用しまくるので、産地が益々疲弊するのです。
だから産地も声を上げて希望小売価格を設定することで、とんでもない値をつけて値引きしますというような商いを辞めさせることが出来るはずです。

生き残るためにはそれ相応のリスクを張るのがあたりまえですし、何でもかんでも問屋におんぶに抱っこで、そのうえとんでもない値をつけて暴利を貪ろうと言う質の悪い小売り屋やチェーン店は退場いただきたいですね。

今年は新しい芽が吹く年だとが言われていますが、実際オリンピックバブルが弾けた後、調子に乗っていた連中が倒産し始めたり、消費不況も半端では無いでしょうし、自分で何かを変えようとしない者は、淘汰の波に飲み込まれてしまうでしょう。

消費者目線で真面目な商いに戻れるのかが問われる1年となるでしょう。


なんとかなるさ

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早人日ともなり、東京などはこの日で正月飾りを取りますので、正月気分はおしまいです。

今年は4日が土曜日だったせいで、6日から始業というところが多く、余計に何か慌ただしい思いをします。

キモノ業界は昨年秋以降の急激な需要減を受けて年を明けても良い話はありませんし、
すでにいくつかきな臭い話しも聞こえてきますし、廃業を決断したところもあるようです。

確かに厳しい環境ですが、芝居にキモノを着ていく人などは増えているのですし、需要が急激に減退しているとは言いづらく、逆にキモノを着るという風潮は高まっていると思うのです。
ただバブル崩壊以降の高級フォーマルへの需要の急減に端を発して、洒落着だとか普段着への流れもあって、生産段階でも構造が変化し、本物志向への物作りが急速に減退したがために、職人さんも自分の子供などへの後継者つくりへの選択が出来ずその後20年以上経ってしまい、まだ需要が減り続けている現状ではいまさら育てていくことも至難の業となりました。
ただ近年のキモノを買おうとと言う消費者は本物志向で、セミフォーマル的なキモノを好みますので、洒落物志向の販売は難しいでしょう。

新規で買う人が減り続けているのにも色々な原因が混在しているので、どのように流通側が修正を加えてくか難しく、結局何となく惰性でやってきたことを続けているだけというところが殆どですから、茹で蛙状態のまま、まあなんとかなるだろうという甘い期待で推移しているのが現実で、特に売り手も作り手も後継者なく高齢化しているのですから、とことんまで来てから廃業と言うことが続くのです。
70歳を過ぎた人に新しいことをやれという方がナンセンスですし、次世代がどう考えどう変えていくかにかかってるのですが、残念ながら本物志向の流れは作れないでしょう。

まあかく言う私も、これと言った若い人材に恵まれず、人を見る目が無かったと言うことですが、後継者づくりに失敗し、廃業への道を選択してしまったことは申し訳なく残念な思いです。
ただ予想通り物作りの現場が厳しくて私の思うような物作りが出来なくなって来ているので、同じ事は続けていけなかったとは思います。
まだしばらくは仕事を続ける中で、泰三の作品をより多く世間に残していきたいと考えております。

健康上の問題もありぼちぼちですが、雑音にふりまわされることなく泰三らしい仕事を貫徹して行きたいと年初にあたり改めに思う物です。

one team

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キモノ業界の生産上の危機はかなり深刻な情勢ですし、このまま手をこまねいていたら、京友禅の糸目糊置きを駆使した手描き友禅はいつか消滅する恐れがあります。

そしていつの日かインクジェットかそれ以外の機械染めでしか物作りが不可能になるかも知れないと言う恐れがあることは以前から指摘するところです。

ただキモノを買いたいと思っている方々は本物志向が強く、インクジェットなら買わないで借りるという声も強くなるのではないでしょうか。
あるいはキモノが消耗品的な扱いをされ屢様になるのかも知れません。


現在もインクジェットで作られたキモノは相当数市場で販売されているのですが、この業界の流通業者の最低なことは、その製法を隠しているところが殆どで、生地もペラペラなのに手描きと同じような値をつけているのです。

こうした消費者をある意味欺く販売は自らの首を締める行為で、消費者の信を失い、益々売れなくなっていきます。

お買いになるときはインクジェットかどうか確かめられることをお薦めします。
もし嘘をついていたら返品対象となるでしょう。

ただインクジェットでの生産も技術革新してかつてよりかなり高いレベルの物も生産されているので嘘をつかず、かつリーズナブルな価格で販売できればそれなりに需要はあるとは思います。

しかしやはり先人が作り上げてきた手描き友禅の世界を守るべきだと言うのなら、それなりに知恵を出し、全ての業者がまさに同じテーブルで話し合い、同じ舟に乗るべきでしょう。

とんでもない売り方をしていれば消費者は離れる一方で新規需要が落ちるばかりとなりますし、作り手の生計が成り立たず、いずれ売るための商材が無くなっていきます。

友禅の産地は京都が中心ですが、金沢、東京、十日町でも作られています。
また流通業も京都だけで無く、東京、名古屋などにもそれなりの規模の業者もいますし、
小売業者にも心ある人も少なくないわけですから、行政も加えた皆の思いが共有できれば、つまり
one teamになれれば、不可能と思えることも可能になる可能性があります。

業界には組合が山ほどあっても上手く機能しているとは言えません。
バラバラで自分の立場のことしか頭にありません。

皆の思いをまとめるにはやはり強力なリーダーの存在が欠かせませんが、残念ながらこれといった人が見当たらないのは不幸なことです。
流通側にそれらしき人がいますが、有言不実行で有名ということではだれもついてきません。行政が要になってくれればいいのですがね。

私自身は組合活動が嫌いで、組織に属さず一匹狼の職人的な仕事をしてきたのでこうした輪の中に入れないのは申し訳ないのですが、願わくば次世代の人たちの協力体制を望みたい物です。


謹賀新年

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みなさま明けましておめでとうございます。

昨年は秋以降予定の会をキャンセルしたりで、十二分にお客様のご要望にお応えできず
残念かつ申し訳無く思っております。

大分体調も戻って参りましたので、近いうちに泰三の会を再開するつもりでおります。

私が昨年も何度も書きましたように、キモノ業界の流通業の劣化は半端ではなく、どうしたら客をだましてろくでもないもの高く売りつけられるかというような、邪悪な商いをする者、が全く反省せず、特に店外での販売ばかりして押しつけ販売をしようとするチェーン店など目に余るものが有ります。

しかしさすがに度が過ぎて最近は来客も少なく、営業成績が急激に右下がりとなっていて、暮れに掛けてローカルチェーン店2社が倒産しましたし、ナショナルチェーン店の売上げも急減し、それを受けてメーカーも致し方なく半端でない減産を実施しているところも多く、白生地産地や西陣もかつて無い苦境に中にあります。

真面目な商いをこつこつ続けておられるところでさえ、やはり全体的な需要減を背景に苦戦されていますし、今のような販売状況では、本物を作り続けていくための打つ手がありません。

物作りを続けるための人づくりに、これといった施策を業界でも、行政でもとってこなかったために、近い将来もっと大きな問題が待ち構えていても何ら具体的な策がありません。

今年の初詣も残念ながらキモノ姿は殆ど無く、振袖姿もほとんどありませんから、やはりキモノそのものへの需要が増えているとは言いがたく、これと言った時には借りれば良いと言う風潮が高まっていくような気がしないでもありません。

将来インクジェットプリンターや機械捺染でしか物作りが出来なくなれば、ますますリサイクルやレンタルの需要が増えて行くような気がしてなりません。

手描き友禅の本物の付け下げが、50万円前後で販売できれば元のような需要が復活する可能性も有るので、私はそれを目指していましたから、案の定そうした付け下げが確実に売れ続けて参りました。

今年はまさに消費者目線で、業界挙げて取り組まないといけない危機的な状況であるという意識を共有しなければなりません。

知恵は色々ありますし、キモノ文化を愛する者が運命共同体で取り組むべきだろうと思っています。

色々な価値観が共存する時代ですので、これと言った1つの解決策はありませんが、
キモノを着たいと思っている潜在的な願望を現実のものとするよう頑張りたいと、
年初に当たって強く思う物です。

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